広報ちょうし5月号「健康ひとくちメモ」
『あなたの子宮をワクチンで守りましょう』
『子宮癌検診?まだ癌なんて関係ないわ』そう思っている若い方いませんか?そこで今回は、女性に身近で大切な子宮頚癌のお話です。ここで質問です。子宮頚癌の検査は子宮のどこの検査でしょうか?ホルモンと関係がある癌と考えていますか?若い人は大丈夫と考えていませんか?中学生が予防ワクチン接種していますがどういうワクチンでしょうか?どうですか?
子宮頚癌は子宮の入り口にできる癌です。あまり症状もなく進行し、20~30歳代の若い人に多く近年増加傾向にあります。内膜にできる子宮体癌はホルモンと関係がありますが、子宮頚癌の原因は、性交渉によりヒトパピロマウイルス(HPV)といウイルスが子宮頚部に感染し、細胞を癌化させるためにおこります。
この、癌を起こしやすいHPVの感染から守ってくれるのが子宮頚癌ワクチンです。まだ性交渉がない年齢でワクチンを接種することはより抗体を作りやすくしますが、癌になりやすい年齢を考えると40歳以下の方の接種も大切です。女性なら一生に一度は感染すると言われるウイルスからあなたの子宮を守るためのワクチンは現在日本では2種類のワクチンがあり選ぶことができます。子宮頚癌だけでなく、性感染症の一つである尖圭コンジローマも予防してくれるワクチンがでたからです。
ただすべての子宮頚癌をこのワクチンで予防することはできません。子宮癌検診も定期的に受け女性としての性を守りましょう。