皮膚の乾燥と痒み
皮膚の乾燥をきたし、痒みを生じる代表的な疾患に「皮脂欠乏性皮膚炎」があります。これは、皮膚が乾燥し、かくことで皮膚炎を誘発する疾患です。
皮膚の痒みは、多くの研究がなされ、痒みに関わる神経末端が皮膚の浅い表皮まで及ぶことや、ヒスタミン以外にも痒みにかかわる、新たに解析された多くの化学伝達物質が関与することで説明されています。
これをもとに医師の処方する内服、外用薬が年々進歩していますが、痒みは、その人の生活習慣や性格などに影響されることも少なくありません。
そこで以下のことが痒みの原因となっていることも多く、自分に思いあたることがないか確認することが不可欠です。
- 入浴時の長湯、ナイロンたわしで洗うこと
- 室温が外気温に比べて暑すぎたり、寒すぎたりする
- 熱いもの辛いものなど食物の嗜好
- アルコールを多く飲む
- 運動や仕事の後、汗のケアーをしない
- 綿製品ではなく化繊を肌着としている
- こたつや電気毛布で暖まりすぎる
- 神経質だったり、ストレスが解消できない
- 皮膚が乾燥しても適切な保湿剤の外用をしない
- 睡眠不足や不規則な睡眠
他にもいくつかの原因が考えられますが、痒みの原因は個人差が大きいこともあり、医療機関を受診していただき、医師の指導を受けられ、それぞれに合った薬の処方を受けられることをお勧めします。